高齢化社会に向けた在宅介護対応の平屋住宅
お施主様プロフィール
Tさま(リハビリテーション分野でご活躍の大学教授)
職歴は幅広く、一般企業からリハビリテーション病院、在宅での活動、福祉機器研究メンバーなどを経て現在に至る。
平成元年にはご自宅をハウスメーカーで建築される。
お仕事柄バリアフリーに拘られた家を作られたのですが、
その家は温度のバリアフリーという意味に於いては完成形ではなかったことを研究を進めるうちに理解される。
そして現在、ご自分が生まれ育った姫路の地に完全バリアフリーの家を計画される。
お施主さまの思い
バリアフリーの目的は、そこに生活する本人たちが快適に自立して暮らすということと、
介護・介助のしやすい家をつくることにより、家族・親戚が集まりやすくすることである。
そうすることで、集まる人の精神的なバリアもなくし、笑顔の絶えない家つくりになればと思う。
この家の特徴
『もしも介助・介護が必要になったときに備える』
これがこの家のコンセプトでもある。
福祉機器は日進月歩の進化を続けている。
今、すべてを装備する必要性があるのか?
その時(介護・介助が必要になった時)に
最新の機器をつけれる備えを住宅の設計に反映させる。
これが重要なのである。
そして前述の在宅介護の背景からしても高齢者の数は飛躍的に増え、
高齢者施設への入所待ちという現象になるのです。
だから、その時の備えが住宅の設計には不可欠なのです。
概要

『設計コンセプト』
01:夫婦2人が、今後の高齢化社会において自立した生活を送るため、
家族に出来る限り負担を少なくする。
02:現在は健康であるが、将来起きるかもしれない不測の事態に備える。
03:生まれ育った土地で親戚、ご近所付き合いのコミュニケーションをとりやすくする。
04:仕事を引退したあとは、自宅で過ごす時間が多くなる。
万が一、ベッドで過ごす時間が多くなっても、
南側の日当たりのよい場所にベッドルームを配置。
05:枕元から見える窓の外の景色、四季折々の季節感も感じられるようなベッドの配置。
06:リフトを利用して、ベッド・トイレ・浴室を直線的に移動できる配置。
07:もちろん普段の生活でも便利がいいように、キッチンを中央に洗面所・廊下など
サーキュレーションが可能になった基本設計。
08:ケアカーサービスなども容易に可能にするため、開口部は広く設計。
09:ベッドルームとLDKの仕切りを開閉することで空間を可変し、
ベッドにいる人の精神的安心感を与える距離感を意識して設計。
※上記のような設計の基本ベースはソーラーサーキット(外断熱・二重通気)工法との
出会いがあり、初めて具体的にすすんだ今回の設計であった。
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